私が住んでいる東京都港区では、4月入園の認可保育園内定通知が2/9に郵送され、無事希望していた認可保育園から内定を頂くことができました。
1月後半からソワソワし始め、2月になってからは指折り数え、郵送された翌日は何度もポストに行くほど気になっていた内定結果でしたが、無事保育園が決まり、ホッとしてありがたい気持ちです。
今日は、今年の認可保育園の内定状況や待機児童問題について考えてみたいと思います。
■目次
今年の認可保育園の内定状況
1歳・2歳は依然として入りづらい状況
周囲の方の話を聞いたり、ニュースやSNSの情報を見ても1歳・2歳に関しては認可保育園に内定をもらうことは依然難しいようです。
「(申込時に)希望できる最大数まで書いたけど全部落ちた」「10園以上書いたけど、待機児童になった」という話を多く耳にします。
保育園に落ちたら2歳まで育休延長できるとは言え、離職せざるを得ない可能性が出てきたことに恐怖感を覚えた方も多いみたいです。。。
0歳は地区により差はあるが、まだ入りやすい
0歳に関しては、地区により差はありますが、1歳・2歳に比べるとまだ入りやすいようです。
おかげ様で私は0歳クラスで内定をもらうことができましたし、港区や他の区のママ友でも0歳クラスで内定をもらった方はいました。
ただ、こればっかりは本当に地区による差が大きいようで、大田区・杉並区・世田谷区・目黒区・川崎市などの住宅が多い地域は、0歳で全落ちした人もいましたね…。
これから保活される方は、地区による差が本当に大きいので、何がなんでも保育園入りたい方は「保育園 入りやすい区」などで検索して、リサーチしておいたほうが良さそうです。
ご参考までにこんなサイトがありました。
1・2歳はそもそも受け入れ人数が少ない
1・2歳の内定が特に厳しい理由として、「そもそも受け入れ人数が少ない」ということがあります。
例えば、「1歳児クラスの定員が10名」となっていても、0歳児からその保育園に通っている子が6名いるとすれば、実質その保育園で新たに受け入れられる人数は4名となります。
2歳クラスも同じ原理で、1歳からの持ち上がりがいるので、新しく受け入れられる人数はかなり少なくなります。
1歳クラスと2歳クラスの定員人数が全く一緒というところも多いので、そうなると2歳は転勤などによる退園がない限り、新規の受け入れ人数は0名となります。
「0歳が一番保育園に入りやすい」というのは、0歳が一番下の月齢のクラスになり下から上がってくる子たちがいないからです。
先程の例で言えば、「0歳の定員が6名」となっていれば、6名まるまる新しく受け入れられるということです。
0歳で入園したければ、育児休業を法律で認められている1年まで取らずに早く仕事に復帰することになります。
待機児童も多いが、実は「待機児童になりたい人」も多い
保育園に入る厳しさを痛感したわけですが、待機児童が多い一方で、そもそも内定がいらなかったり、内定をもらっても辞退する待機児童になりたい人も多いと感じました。
待機児童になりたい人とは?
待機児童になりたい人とは、認可保育園の申し込みはするけれども、以下のような選択をする人です。
- 条件の良い保育園の内定をもらっても内定を辞退する
- 申し込み時に「待機児童になりたいので、調整会議にかけなくて良いです」と申請する
不承諾通知が発行され待機児童になれば、会社に育休延長を申請し、育児休業給付金も最大で2歳までもらうことができます。
ただ、そのためには認可保育園の申し込みをしなくては待機児童にはなれないので、申込みはします。
もちろん内定辞退する人の中には、より近隣の認証保育園に入園できることになったので、認可保育園の内定を辞退するなど別の理由の方も多いので、内定辞退している人が一概に待機児童になりたい人という訳ではありません。
なぜ待機児童になりたいのか?
もともとは仕事に復帰する予定だったけど、
「子どもが生まれてみたら、すごく可愛いから離れるのが寂しい」
「ワンオペ育児の毎日に仕事が加わる過酷な生活が想像できない」
「保育園に行き始めると、病気の回数も増えるだろうし、会社に迷惑をかけてまで復帰したほうが良いのだろうか」
など考える人が多いように思います。
これらの気持ちは、復帰することが決まった今でも私自身考えることがあります。
可愛い子どもと過ごす時間が少なくなる上に、ワンオペ育児という言葉が生まれたように、ワーキングマザーの過酷さが報じられる中で、自分がその生活をすることへの躊躇があるからだろうと思います。(私も復帰してからの生活を考えると、不安が大きいです。。。)
待機児童になりたい人が増えることによる影響
「保育園に落ちて待機児童になり、子どもと長く一緒にいたい。さらにその間も育児休業給付金を支給して欲しい」という考える方は多いと思います。
私も「待機児童になった場合、復職せずに子どもと一緒にいれるのかぁ。しかも最大で2歳までは育児休業給付金ももらえるなんてすごい良いじゃん!!」と思いました。
ただ、待機児童になりたい人が相当数いることで、こんな影響も出てくると考えられます。
- 待機児童数が正確に把握しにくくなる
- 内定辞退すれば、その分他の人の内定結果も変わる可能性がある
- 認可保育園申し込み用の書類を会社に記入してもらうので、会社にとっては書類を書く仕事が増える
- 区役所の負担が増える(調整により時間が取られる、内定辞退による手続きが増えるなど)
保活を進める上で考えておきたいこと
待機児童問題は、今の日本の大きな問題になっています。
国や自治体に頑張ってもらいたい部分も大きいのですが、保活を進める上で「私ってどれくらい働きたいんだろう?」または「どれくらい働く必要があるんだろう?」ということを考えておくことも大切だと実感しました。
今後の人生設計というか、自分の働きたい気持ちの度合いや必要性を確認することで、保活の頑張り度合いも違いますし、もし引っ越し・マイホームを検討しているなら引越し先などにも関わってきます。
「保活をそもそもしない」という選択肢も出てくるかもしれません。
もちろん子どもが実際生まれてみないと分からないこと、保活をしてみなくて分からないこと、家族の転勤や体調など未来のことは実際に起こってみないと分からないことが多いのですが、必要な情報収集をして、自分たちはどうしたいのか?そのためには何が必要なのか?を考えておくことが大切だなぁと感じます。
国・自治体にお願いしたいこと
保育園を増やして欲しい
もちろん簡単なことではありませんし、自治体も頑張っているんでしょうけど、やはり待機児童数を減らすためには、根本的に保育園の数を増やして欲しいです。
保育士さんもベビーシッターとして働くなど働き方も多様化しているので、保育園を作るだけじゃ解決しない部分もありそうですが、とにかく受け入れてくれる施設がなきゃ何も始まらないので、作るしかないのかなぁと。
普通に育休を1年以上取れるような法改正も必要では
今の育児休業法では、育休は原則1年で、保育所に入れないなど特別な理由がある場合は最大で2歳まで延長できるという法律です。
そして、2歳までは育児休業給付金も支払われるというもの。
ただ、現状では、自ら待機児童になっている人であっても育休は延長でき、給付金も支払われています。
待機児童になりたい人の多くが「もっと子どもと長い時間一緒に過ごしたい。成長する我が子の初めての瞬間を自分の目で見たい。」という気持ちで、育休を延長しています。
そうであれば、一個人の母親としては「保育所に入れないなど特別な理由がなくても、育休を1年以上取れるように法改正をする。育児休業給付金は最初の1年ほどではないにしろ、多少出してもらう。」というのが一番ありがたいと思います。(ワガママですみません。汗)
じゃあいつまで支給するの?など新たな問題は出てくるかもしれませんが、今のようにあえて認可保育園に申し込んで待機児童になるという選択をする人は減るのではないでしょうか。
まとめ
- 1歳・2歳の内定状況は厳しく、全落ちした人も多い。
- 0歳は地区による差が大きいが、1歳・2歳よりはまだ入りやすい。
- 実は、内定不要・内定辞退をする待機児童になりたい人も多い。
- 「自分はどれくらい働きたいのか?働く必要があるのか?」を考え、人生設計を考えておくことが大切。
- 国・自治体には保育園を増やすこと、現状の制度の見直しをお願いしたい。
長くなりましたが、とにかく日本がもっと子育てしやすくなって欲しいですし、働きながら子育てすることが過酷ではなく、楽しめるような世の中になって欲しいなぁと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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